メルマガnano2biz第24号をお届けします。
黒田日銀総裁は19日の衆院予算委員会で、日本経済再生には構造改革が極めて重要と述べ、政府に対して成長戦略の強力な推進を求めました。金融緩和で増えた円は、民間投資ではなく、欧米の国債や株の購入に回ったということでしょうか。ドル高、ユーロ高、株高が続いています。
株式は英語でストックです。やはり、株が上がってもフローには回り難いようです。
その証拠に、皆様方も、株で大儲けした友人に気前よくご馳走になった記憶は殆ど無いと思います?!
その件はさておき、フローが増えないことにはGDPは増えませんし、給料も上がりません。
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nano2biz News |
■nano tech 2014 第13回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議
nanotech展は例年通り、2014年1月29日〜31日に東京ビッグサイトで開催されました。
「ナノテクノロジー」に関する世界最大の展示会で、今年度のテーマは、「Life & Green Nanotechnology」でした。出展者の数は640件、そのうち2割以上が海外からの出展でした。3日間の総参加者数は例年並みの45,841名とのことです。
最終日にナノテク大賞の発表があり、今年度はナノファイバー、導電性フィルムなどのナノマテリアル、DNAチップなどのバイオデバイス等を出展した東レ株式会社が受賞しました。
次のURLに受賞企業等の一覧があります。受賞企業、受賞内容からもナノテクの研究開発、事業化の動向を窺うことができます。
http://www.nanotechexpo.jp/main/report.html
◆技術開発動向
■人工ロジウムの開発に成功
〜価格は1/3に、性能はロジウムを凌駕〜
京都大学北川宏教授の研究グループは、パラジウム(Pd)とルテニウム(Ru)が原子レベルで混ざった新しい固溶体合金の開発に成功しました。これまでPdとRuは2000度以上の液体の状態においても、原子レベルで混じらないのが常識でした。今回、ナノサイズ効果に注目し、化学的還元法により、初めてPdとRuが原子レベルで固溶した合金ナノ粒子を得ることに成功しました。今回開発されたPd-Ru固溶体ナノ合金は従来のRu触媒や、自動車排ガス触媒として有用なロジウム触媒の性能を凌ぎ、価格を格段に下げるものと期待されます。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/140122_1.htm
■量子ナノ構造を利用した太陽電池の光キャリアの振る舞いを解明
〜高効率太陽電池の実現に前進〜
金光義彦 化学研究所教授、ディビット・テックス同研究員は、神谷格豊田工業大学教授との共同研究により、異なる三種類の波長のレーザー光を用いた分光測定によって、通常の太陽電池では利用できない近赤外領域の光を効率よく電力に変換できるナノ構造中間バンド型太陽電池の実現に向けた突破口を見出しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/140218_1.htm
■半導体型単層カーボンナノチューブを選択的に合成する技術開発に成功
〜最大98 %の高い選択率を実現〜
産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センターの畠賢治 首席研究員らは、半導体型単層カーボンナノチューブ(CNT)を選択的に成長させる技術を開発し、さらに半導体型単層CNTの選択率向上による薄膜トランジスタの特性向上を実証しました。
今回、化学気相堆積(CVD)法によって単層CNT薄膜を合成する際に、合成前の金属触媒の状態を水蒸気によって調整することで、最大98%の高い選択率で半導体型単層CNTを合成する技術を開発しました。単層CNTの薄膜トランジスタ応用への貢献が期待されます。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2014/pr20140212/pr20140212.html
■ナノの積木細工で高性能誘電素子を実現
〜液プロセスで酸化物ナノシートを自己組織化配列〜
物質・材料研究機構(NIMS)の佐々木高義フェローらの研究グループは、導電性および誘電性の2種類の酸化物ナノシートを積み木細工のようにサンドイッチ構造に堆積することにより、世界最小の高性能コンデンサ素子の作製に成功しました。
本研究グループでは、従来、コンデンサ素子の開発に利用されていたトップダウン手法とは逆転の発想で、独自に開発してきた分子レベルの薄さの2次元ナノ結晶「無機ナノシート」を用いた新たなボトムアップ型素子製造プロセスを開発し、世界最小の高性能コンデンサ素子の作製に成功しました。
http://www.nims.go.jp/news/press/2014/02/p201402191.html
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nano2biz Magazine |
◆【連載!神田のカルチェラタン】
『グローバル化のもとでの地域経済の発展−「空洞化」を超えて』
〜2月3日開催の経済産業研究所(RIETI)のセミナーに参加して〜
米国に遅れる事20年、我が国の空洞化が深刻化しつつあります。米国は金融・情報などサービス分野に重心を移すことができましたが、有力な第3次産業の育っていない我が国がどう対処するのか問われています。
空洞化は意識して取り組んだとして10年は掛かる大きな問題と考えられます。短期政権の連続で長期の戦略、有効な対策は打たれてきませんでしたが、政治だけの問題ではなく、日本全体の問題です。一刻も早い産学官の本質的な取り組みが必要とされています。
□2月3日開催の経済産業研究所(RIETI)のセミナーに参加して
東大 小川紘一先生の近著『オープン&クローズ戦略』のご紹介
小川先生の近著『オープン&クローズ戦略―日本企業再興の条件』翔泳社刊をご紹介します。我が国モノづくり産業の再興のために書かれた処方箋になっています。 是非、ご一読ください。 東京大学の小川先生には昨年3月にNBCIで、「競争戦略としてのオープンイノベーション=ナノテクのオープンイノベーションをどう考えるか」という演題で講演いただきました。
□小川紘一先生 『オープン&クローズ戦略―日本企業再興の条件』
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