62号 2015/10/1(木)

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 『国産マツタケ』が相場下落!24時間だけの大チャンス!!

 こんなメールを見て、今年は国産マツタケが買える、焼きマツタケが食べられると一瞬でも考えた自分が愚かしく思われます。

 安くなったといっても、やはり、庶民の手には届かない高嶺の花ならぬ、高値のキノコでした。



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nanobiz News
◆技術開発動向
カーボンナノチューブ・ポリアミドのナノ複合膜による高性能、多機能性逆浸透(RO)膜の開発に成功
〜革新的な造水システムにより地球規模の持続可能性に貢献〜

<概要>
 我が国の水プラント産業の発展と地球規模の持続可能性への貢献を目指す、信州大学アクア・イノベーション拠点は、カーボンナノチューブ・ポリアミドのナノ複合膜による高性能、多機能性逆浸透(RO)膜の開発に成功したと発表しました。
<今後の展開>
 開発したMWCNT−PA複合膜によるRO膜の、水の世紀における新たな膜としての実用的発展を期待しているとのことです。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150907-2/index.html
http://www.shinshu-u.ac.jp/topics/2015/09/coiro.html


ビスマス薄膜が半導体に変わることを実証
〜次世代高速デバイスの有力材料に浮上〜

<概要>
 東京工業大学大学院理工学研究科の平原徹准教授が、東京大学の長谷川修司教授、分子研の田中清尚准教授、木村真一准教授(現大阪大学教授)、お茶の水女子大学の小林功佳教授らと共同で、半金属のビスマス(Bi)を薄膜にするとその電気的な性質を半導体に変えられることを実証したと発表しました。
<今後の展開>
 研究グループは今後、Bi内部の高移動度のディラック電子を利用した高速デバイスの開発、Biの表面や界面に存在する電子を利用した極薄ナノデバイス開発といった応用研究への進展を期待しています。
http://www.titech.ac.jp/news/2015/032077.html
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/8748/
https://www.ims.ac.jp/news/2015/09/04_3264.html
http://www.ocha.ac.jp/news/h270904_1.html


大容量の蓄電が可能な「リチウム空気電池」用電極材料の開発
〜ナノ多孔質グラフェンとルテニウム系触媒が鍵〜

<概要>
 東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の陳 明偉 教授らが、3次元構造を持つナノ多孔質グラフェンによる高性能なリチウム空気電池を開発したことを発表しました。
<今後の展開>
 今後は、高性能でコストの低い触媒を開発し、大電気容量と低過電圧両立を図り、企業と連携して電極の実用化を図るとのことです。

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150902-2/index.html
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/09/press20150902-01.html


相変化光メモリーの動作を超高速化するメカニズムを解明
〜相変化記録膜材料で結晶格子が一瞬変化する様子を観測〜

<概要>
 筑波大学数理物質系の長谷宗明准教授および産業技術総合研究所ナノエレクトロニクス研究部門の富永淳二首席研究員らのグループは、格子振動(フォノン)の振動振幅を約100fs(フェムト秒、1000兆分の1秒)の精度で光操作する技術を開発し、現在使用されている記録型DVDや次世代の不揮発性固体メモリーとして期待されている相変化メモリーの記録材料において、ほんの1ps(ピコ秒、1兆分の1秒)程度しか出現しない励起状態の観測に成功しました。
<今後の展開>
 今回観測された超高速相転移現象は、これまで考えられてきた熱的な転移過程ではなく、非熱的な転移過程であることを強く示唆しています。すなわち、相転移が熱伝導率に依存するのではなく、レーザーパルス対の時間間隔のみで制御できるという、全く新しい動作原理の超高速スイッチング相変化デバイスが可能になると期待されます。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2015/pr20150925_2/pr20150925_2.html


塗って作れる太陽電池の実用化に大きく前進
〜新材料開発でエネルギー変換効率と耐久性を同時に向上〜

<概要>
 理化学研究所創発物性科学研究センター 創発分子機能研究グループの尾坂 格上級研究員、斎藤 慎彦特別研究員と瀧宮 和男グループディレクターらの研究チームは、半導体ポリマーを塗布して作る有機薄膜太陽電池(OPV)のエネルギー変換効率(太陽光エネルギーを電力に変換する効率)と耐久性を同時に向上させることに成功しました。
<今後の展開>
 本研究により、OPVは耐久性が低いという従来の認識を覆すことができました。この知見を基に、耐久性が向上した原因を調査することで、さらに高い変換効率および高い耐久性を示す半導体ポリマーの開発研究、ひいては実用化に向けた研究が加速すると期待できます。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150924-2/index.html


安価で資源量が豊富な鉄・銅・カルシウム・酸素からなる水素社会実現のための新しい触媒材料の開発に成功
〜人工ダイヤモンド合成法が切り拓く触媒化学〜

<概要>
 大阪府立大学の八木俊介テニュア・トラック講師、山田幾也テニュア・トラック講師、塚崎裕文研究員、森茂生教授らと物質・材料研究機構の阿部英樹主幹研究員・梅澤直人主任研究員らと、ドイツ電子シンクロトロンの西山宣正ビームラインサイエンティストらは、15万気圧・1000℃という超高圧・高温条件を利用することで、新しい触媒材料の開発に成功しました。この材料は、水の電気分解反応において有効に作用し、貴金属元素で構成される既存の触媒材料を凌駕する性能を持ちます。さらにこの材料は鉄、銅、カルシウム、酸素という安価で資源量が豊富な元素のみから構成されています。
<今後の展開>
 今後の研究の進展により、水素製造にかかる電力エネルギーの損失とコストの抑制を実現し、水素ガス製造や次世代蓄電池などのエネルギー分野において広く活用される可能性があります。

http://www.nims.go.jp/news/press/2015/09/201509150.html


注目物質“グラフェン”における電子の分配を世界で初観測!
〜電子の波動性を利用した電子干渉デバイスの実現〜

<概要>
 大阪大学大学院理学研究科小林研介教授と東京大学大学院工学系研究科松尾貞茂助教は、京都大学化学研究所小野輝男教授および物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点塚越一仁主任研究者らの研究グループとの共同研究により、金属と半導体の両方の性質を持つグラフェン中に形成されたpn接合での量子ホール状態における電流ゆらぎを精密に研究し、pn接合によって電子が接合の左右に分配される様子を、電流ゆらぎとして初めて観測することに成功しました。
<今後の展開>
 今後、本成果が、グラフェンの持つ様々な電子の自由度(スピン自由度やバレー自由度)に依存したユニークなpn接合での量子ホール状態の電子分配機構の解明、pn接合を用いたグラフェン量子ホール状態の電子干渉素子の実現などに役立つことが期待されます。

http://www.nims.go.jp/news/press/2015/09/201509040.html


◆イベント・セミナー等の紹介
■■NEDO、「ナノテクノロジー・材料技術分野の技術ロードマップ2016策定に関する調査」に係る公募

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は「ナノテクノロジー・材料技術分野の技術ロードマップ2016の策定に関する調査」の実施者を一般に広く募集しています。
 本事業では、ナノテクノロジー・材料技術分野の国内外の政策や技術開発の進展等最新の情報を把握すると共に、10年〜15年後の将来に予測される社会や、日本のナノテクノロジー・材料産業の状況を想定したうえで、今後日本として取り組むべき技術について検討を行い、解決すべき課題を時間軸に落とし込んだロードマップを策定します。

公募期間:平成27年9月14日〜平成27年10月7日 
http://www.nedo.go.jp/koubo/EF2_100092.html


■■NEDO、「次世代ロボット中核技術開発」(調査研究・先導研究)に係る公募

NEDOは「次世代ロボット中核技術開発」プロジェクトに参加する実施者を広く公募すると発表しました。
 本件は、ベンチマークや周辺技術についての調査研究から始動することで先導研究における実現可能性を高め、より革新的な研究開発に道筋をつけようとするものです。

公募期間:平成27年9月18日〜平成27年10月19日
http://www.nedo.go.jp/koubo/CD2_100043.html


■■産総研がデザイン・機能設計の現場力強化に向けたアクションツールを公開

〜研究開発と企業をむすぶイノベーションスタイルの試行〜
 産業技術総合研究所製造技術研究部門 手塚 明 総括研究主幹および米津 克己 招聘研究員は、英国シーモアパウエル社の調査協力により、「デザインと機能設計の効果測定モデルおよび現場立脚の課題解決アプローチに関するアクションツール」を公開しました。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2015/pr20150916/pr20150916.html



 nanobiz Magazine
 

◆【連載!神田のカルチェラタン】

仙人と俗人


 今回は、現在の「仙人」と「俗人」について考えてみました。
 (編集長 馬田芳直)


nano2biz Magazine62号 カルチェラタン
〜仙人と俗人〜

 

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