メルマガ nano2biz 第74号をお届けします。
何故か、日本ではツボミの状態でチューリップの花が咲いたと言います。
ブックオフで買ったデュランれい子さんの本「意外に日本人だけが知らない日本史」に、オランダではチューリップは開ききるまで鑑賞するとありました。 気になって花弁が水平になったチューリップを探しては見入っています。 大きなアネモネのように見えてきます。
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発行元:NBCI
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nano2biz News |
◆技術開発動向
■超微細回路を簡便・高速・大面積に印刷できる新原理の印刷技術を開発
~あらゆる生活シーンのIoT化・タッチセンサー化を加速する新技術~
<概要>
産業技術総合研究所フレキシブルエレクトロニクス研究センター山田寿一 主任研究員、長谷川達生東京大学大学院工学系研究科 教授らは、東京大学、山形大学、田中貴金属工業株式会社と共同で、紫外光照射でパターニングし、銀ナノ粒子を高濃度に含む銀ナノインクを表面コーティングするだけで、超高精細な銀配線パターンを製造できる画期的な印刷技術「スーパーナップ(SuPR-NaP;表面光反応性ナノメタル印刷)法」を開発しました。 <今後の展開> 現在、田中貴金属により、今回の技術を用いたフレキシブルなタッチパネルセンサーの製品化が、2017年1月のサンプル出荷を目指して進められていています。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20160420/pr20160420.html
■アモルファス材料などの不規則な原子配列を表現する数理的手法を創出 ~多面体に隠されていた規則を発見~
<概要>
産業技術総合研究所機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター物性機能数理設計手法開発チーム 西尾憲吾 主任研究員、同研究センター 宮崎
剛英 副研究センター長は、アモルファス材料などの不規則な原子の並び方を簡単に表記できる数理的手法を開発しました。 今回、「多面体は多角形というパーツの組み合わせで構成されて、多面体タイリングは多面体から構成されている」点に着目して、多面体や多面体タイリングを簡潔な数列で表現できる理論を創出したとのことです。 <今後の展開> 本研究で創出した理論を用いることによって、アモルファス材料などの不規則な原子配列を短く分かりやすい数字の列で表現できるようになり、今後は、この理論を活用してアモルファス材料の構造と機能の相関を解析し、アモルファス材料を合理的に設計する手法の開発につなげていくとのことです。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20160411/pr20160411.html
■グラフェン系材料でトポロジカル状態が発現する新原理を解明
~ハニカム格子最近接格子点間の電子ホッピングエネルギーの調整で実現~
<概要>
物質・材料研究機構MANAの古月暁主任研究者のグループは、グラフェン等のように、ハニカム格子上を電子がホップする系において、トポロジカル状態を実現する新しい原理を発見しました。 <今後の展開> 今回解明された方法は、構成元素の特殊な性質や外部磁場の印加等を必要としないうえ、今までに盛んに研究されてきたグラフェン及びその類似材料に適用できるため、新規のトポロジカル物質の探索や、それを用いた量子機能とナノデバイスの研究開発において、新しい展開が期待されます。
http://www.nims.go.jp/news/press/2016/04/201604140.html
■「SiC高品質薄板化エピウエハ」の製品開発に成功 ~東洋炭素が製品化、サンプル供給を開始~
<概要>
NEDOプロジェクトにおいて、東洋炭素(株)と関西学院大学は、コア技術の「Si蒸気圧エッチング技術」を用いた「SiCウエハの平坦表面処理技術」を完成、従来の処理法に比べて欠陥を1/20に低減しました。さらに、この「Si蒸気圧エッチング技術」を応用することで、ウエハ薄板化加工も容易となり、高品質薄板化SiCエピウエハの製造を可能としました。 <今後の展開> この技術を用いることでSiCデバイスの実用化が加速、自動車や機器の省エネ化を可能にします。 東洋炭素(株)は、これらの開発技術を統合して、量産製造装置の導入、製品化し、特定顧客へ「高品質薄板化SiCエピウエハ」のサンプル供給を開始しました。
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100556.html
◆イベント・セミナー等の紹介
■■第5回 最先端の顕微鏡と理論計算に関する国際シンポジウム(AMTC5)■■
(The 5th International Symposium on Advanced Microscopy and
Theoretical Calculations (AMTC5))
ファインセラミックスセンター(JFCC)は最先端の顕微鏡と理論計算に関する国際シンポジウムを開催します。
□開催概要
開催日時:2016年5月11日(水)~5月13日(金)
開催場所:愛知県産業労働センター「ウインクあいち」
名古屋市中村区名駅4丁目4-38
参加登録費:無料 ※バンケット(5月12日)は有料です(3,000円)
⇒ http://amtc5.com/registration.html
専用ホームページ:AMTC5ホームページ ⇒ http://amtc5.com/
■■「H28年度 第1回産総研微細構造解析プラットフォーム設備利用講習会」(5月11日)開催■■
原子サイズの微小空隙(欠陥)は、材料特性に影響を与えるため、材料開発時の評価が重要です。電子の反粒子である陽電子を利用して、金属・半導体・高分子材料等の様々な材料中の原子サイズの微小空隙(欠陥)を評価することができます。
産総研では、陽電子プローブを所外研究者にご利用いただくため、ナノテクノロジープラットフォーム事業等をとおして公開しております。本研究会では、構造材料(金属)への応用を軸に、陽電子やその他の量子(高エネルギーX線・中性子)プローブの利用法について学びたいと思います。
□開催概要
日時:2016年05月11日(水)13:00~17:10
場所:産業技術総合研究所つくば中央第2事業所 2-12棟2階第6会議室
主催:微細構造解析プラットフォーム 産総研先端ナノ計測施設
共催:陽電子ビーム利用材料評価コンソーシアム研究会
SIP-IMASM第5回研究会(革新的構造材料 先端計測拠点)
参加費:無料(懇親会費:3,000円)
https://unit.aist.go.jp/rima/nanotech/ancf03-ib.html
https://unit.aist.go.jp/rima/ja/event/event%20data/SETSUBI_160511PDF.pdf
■■平成28年度 第1回地域セミナー「電子と陽電子による材料欠陥の微細構造解析」(6月30日)■■
企業・大学・研究所等で、微細構造解析を模索されている研究者、新たに電子顕微鏡、陽電子プローブマイクロアナライザーをはじめ、表面プローブ顕微鏡、光電子分光装置、過渡吸収分光装置等の分析法の利用を考えている研究者の方々に対して、情報収集、意見交換の場を提供いたします。
□開催概要
日時:2016年6月30日(木)13:30~17:15
場所:千里ライフサイエンスセンター 8階802会議室
主催: 大阪大学 ナノテクノロジー設備供用拠点 微細構造解析プラットフォーム
産業技術総合研究所 先端ナノ計測共用拠点 微細構造解析プラットフォーム
定員:30名(先着)
参加:無料、申し込み必要
参加申込締切:2016年6月15日(水)
お申込み(お問い合わせ)先 事務局(幕田)
TEL 06-6879-7941、FAX 06-6879-7942
E-mail:info-nanoplat(at)uhvem.osaka-u.ac.jp
ホームページhttp://www.uhvem.osaka-u.ac.jp
http://www.uhvem.osaka-u.ac.jp/nanoplatform-kouzoukaiseki/home.html
■■理化学研究所 新技術説明会 ■■
新技術説明会は大学、高等専門学校、国立研究開発法人の研究成果(特許)を実用化(技術移転)させることを目的として、新技術や産学連携に興味のある企業関係者に向けて、研究者(=発明者)自らが直接プレゼンする特許の説明会です。JSTが産と学の出会いの場を用意し、説明会を主催する各研究機関がこの場で出会った産と学とをマッチングへと導きます。
▽5/17(火)11:55 ~16:00 電気通信大学 新技術説明会
▽5/19(木)13:30 ~15:55 長岡技科大学・新潟工科大学 新技術説明会
▽5/24(火)10:00 ~15:25 京都大学 新技術説明会
▽5/31(火)09:55 ~15:25 理化学研究所 新技術説明会
https://shingi.jst.go.jp/outline.html
■■第五回TIAパワーエレクトロニクス・サマースクール■■
つくばイノベーションアリーナ・パワーエレクトロニクスMGは、人材育成活動の一環として、第五回TIAパワーエレクトロニクス・サマースクールを開催します。
□開催要領
開催日:2016年8月26日~29日
対象者:大学院生(大学院への進学予定者を含む)、社会人(原則として若手を優先)
参加費:学生の方は、TPEC(Tsukuba Power-Electronics Constellations)から、往復交通費と滞在費(上限有)の全額補助を予定しています(食事代を除く)。
社会人は有償となります。
https://www.tia-nano.jp/tpec/index.html
https://www.tia-nano.jp/tpec/general/pdf/tia_power_ele_summer_school_5.pdf
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◆【連載!神田のカルチェラタン】
~ゆとりですが 何か~
ゆとり教育は、日本の風土に合わなかったということになるのでしょうか。古くは隋唐の時代の科挙による官僚登用から現在の大学入試等に至るまで、連綿と続く知識偏重の教育システムから逃れられないようです。
しかしながら、特にこれからの時代、知識も必要ですが、考える力、行動する力の方がより重要になっていると思われます。 (編集長 馬田芳直)
nano2biz Magazine74号 カルチェラタン
~ゆとりですが 何か~
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