メルマガ nano2biz 第77号をお届けします。
「七重八重、花は咲けどもヤマブキのみの一つだになきぞ 悲しき」 太田道灌が無学を恥じ、勉学に勤しむ切っ掛けとなったとされるヤマブキが、まだ元気よく咲いています。梅雨時のアジサイは咲くのが早くなった様に感じています。今朝は夏のノウゼンカズラの花も見かけました。 通勤電車の乗客の服装も様々で、いろんな季節が混在しています。
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発行元:NBCI
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nano2biz News |
◆技術開発動向
■「日本ゼオン-産総研 カーボンナノチューブ実用化連携研究ラボ」設立
~産総研 材料分野で初の企業名を冠した連携研究ラボ、次世代合成技術開発などを加速~
<概要>
日本ゼオン株式会社と産業技術総合研究所は、「日本ゼオン-産総研 カーボンナノチューブ実用化連携研究ラボ」を設立することに合意しました。 <今後の展開> 今後、一層のコストダウンおよび生産量向上を目指すと同時に、産総研が推進する評価技術・リスク評価・新規用途開発などの広くCNT産業の振興に努める研究の促進も期待されています。
http://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20160603.html
■ヤヌスキューブの簡便合成と結晶構造解析に成功
~2つの顔を持つケイ素と酸素からなる立方体~
<概要>
産業技術総合研究所触媒化学融合研究センター 佐藤 一彦 研究センター長と群馬大学大学院 理工学府 海野 雅史 教授らのグループが、 NEDOプロジェクト「有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発」の一環として、高機能シリコーン・ケイ素材料の原料として有用で、かご型構造を持つケイ素化合物に、異なる2種類の置換基を対面に配置した「ヤヌスキューブ」と呼ばれる物質の簡便な合成法の開発と、その結晶構造解析に成功したと発表しました。 <今後の展開> 今回開発したヤヌスキューブは、エコタイヤの性能向上や建築材の高機能表面改質などを実現する有機-無機ハイブリッド材料をはじめとするさまざまな高機能材料の原料となることが期待できるとのことです。
NEDOでは、有機ケイ素部材の日本の出荷額を2030年には1兆円規模に拡大させるとともに、日本の産業競争力の強化に寄与することを目指すとしています。
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100579.html
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2016/pr20160527/pr20160527.htmlhttp://www.gunma-u.ac.jp/wp-content/uploads/2016/05/280527news.pdf
■パルス光からガラスへのエネルギー移行をアト秒の時間精度で測定することに成功
~光波で駆動する未来のエレクトロニクス実現に期待~
<概要>
筑波大学計算科学研究センター 矢花一浩教授と佐藤駿丞 学振特別研究員が、ドイツのマックス・プランク量子光学研究所とルードビッヒ・マクシミリアン大学のアト秒研究チームとの共同研究により、光を物質に照射した時に非常に短い時間で起こる光から電子へのエネルギー移行を、レーザー光を使ったアト秒技術を用いて調べることに成功したと発表しました。 <今後の展開> 今回の研究成果は、将来実現が期待される光波で駆動する超高速エレクトロニクスにおいて有効な、光と物質の相互作用に関する基礎的な知見を与えるものである、とされています。
https://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201605240000.html
http://www.en.uni-muenchen.de/news/newsarchiv/2016/krausz_lightwaveelectronics.html
■マイクロ空間を利用して反応時間1万分の3秒の精密化学合成に成功
~新規フローマイロクリアターを用いフラスコではできない反応を実現~
<概要>
京都大学大学院工学研究科 吉田 潤一教授、金 熙珍助教らが、マイクロ空間を利用し、反応時間1万分の3秒という極めて短時間で進行する分子の変化を制御する精密化学合成に成功したと発表しました。 <今後の展開> 本研究により、1万分の1秒オーダーの短い時間領域を化学反応分野に適用することが可能となり、今後、極めて短時間で進行する分子の変化の制御を利用した新規合成方法の開発や医薬品合成への応用が期待されています。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/160506_1.html
■カーボンナノチューブをテンプレートとした世界最小クラスの超極細超伝導ナノワイヤーを実現
~様々な材料系で超伝導量子デバイスをシリコンチップ上で作製可能に~
<概要>
慶應義塾大学理工学部の牧英之准教授らは、物質・材料研究機構の森山悟士主任研究員、群馬大学理工学部の守田佳史准教授と共同で、カーボンナノチューブをテンプレートとして、世界最小クラスの超極細超伝導ナノワイヤーを実現し、シリコンチップ上でのデバイス化によって、微小な超伝導体で現れる特異な超伝導現象の観測に成功しました。 <今後の展開> 今回の研究では、超伝導デバイスで実用化されている窒化ニオブ超伝導体でナノワイヤーの作製に成功したことや、シリコンチップ上で電子デバイス化にも成功していることから、量子ビットや超高感度光検出器といった新たな超伝導量子デバイス応用が期待されます。
http://www.nims.go.jp/news/press/2016/05/201605300.html
◆イベント・セミナー等の紹介
■■東京大学柏キャンパスに「産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリ」(OPERANDO-OIL)を設立■■
~実環境動的計測技術の高度化で新材料・革新デバイスの実現を目指す~ <概要>
産総研と東大は、相互のシーズ技術を合わせ、素材やデバイス開発分野での新産業創出を目指した研究開発を連携して行い、技術の実用化と社会実装を推進させていき、さらに、産学官ネットワークの構築による「橋渡し」につながる目的基礎研究の強化や、先端オペランド計測技術を活用した生体機能性材料、新素材、革新デバイスなどの産業化・実用化のための研究開発を行くとのことです。
http://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20160601.html
■■筑波大学グローバル医薬品・医療機器開発マネジメント講座 募集開始■■
この講座では、イノベーションをマネジメントできる知識と技量を学びます。受講対象者は医薬・医療機器分野の基礎知識をもち、将来のグローバルマネジャーとしての活躍をめざす個人、企業派遣による社会人、並びに本テーマを研究領域とするアカデミア研究者。ファシリテーター、チューターがグループワークをサポートする実践講座で意見を交わしながら技術習得ができる講座とのことです。
□開催要領
主催:筑波大学エクステンションプログラム
開催日:7月9日・16日・23日の毎週土曜日と特別基調講演7月14日
受講費:
・一般53,000円 (3日間+昼食代含む)
・アカデミア・医療機関・政府機関33,000円(3日間+昼食代含む)
・特別基調講演のみ 3,000円
定員:40名程度
特別基調講演:7月14日(木)18:30~20:30に開催。
受講生以外の方も先着30名まで聴講可能です。事前にWEBよりお申込み必要
http://extension.sec.tsukuba.ac.jp/lecture/program0002/
■■物質・材料研究機構(NIMS)分子・物質合成プラットフォーム 技術セミナー「最新・小動物のイメージング」(7月15日)■■
In vivo発光/蛍光・形態イメージングは、生体内における細胞や分子の挙動、さらにはその機能を非侵襲的に高感度且つ簡便に画像化できるテクノロジーです.
セミナーでは、IVISイメージングシステムの仕組み、アプケーションの紹介を含め、X線CT、MRI、蛍光イメージングなどの最新のイメージングシステムについてメーカー技術者の方に解説して頂きます。
□開催要領
主催:NIMS分子・物質合成プラットフォーム 日時:2016年7月15日(金)13:30~16:00 場所:(概要説明、アプリケーション紹介)物質・材料研究機構 千現地区 先進構造材料研究棟 5階 会議室 (プラットフォーム見学)材料信頼性実験棟2階 ナノ融合ステーション 定員:30名
参加:無料(参加申込必要)
お問い合わせ電話番号:029-859-2399(担当:箕輪)
http://nanonet.mext.go.jp/topics_insti/?mode=article&article_no=3217
■■文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム『カラダを見る~全身まるごと観察~』セミナー■■
ヒトの体って、どうやって観察するんだろう?そんな疑問を様々な装置・分析方法で解決します。
講演で紹介する分析装置、手法はどなたでもご利用頂けます。
最先端の技術を是非ご利用ください。
主な装置・設備は文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム事業の共用装置となっており、企業・大学・研究機関のどなたでも利用いただけます。
□開催要領
開催日時:平成28年7月1日(金)13:00~17:00(開場12:00)
開催場所:科学技術振興機構 東京本部別館 1階ホール
参加費:無料
参加申込:https://ssl.form-mailer.jp/fms/beca4526347072
定 員:150名
問合わせ先:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)イノベーション拠点推進部
ナノテクノロジープラットフォーム事業担当
TEL:03-6272-4732 Email:nanotechpf@jst.go.jp
http://mms-platform.com/archives/4148
■■川崎市のサイエンスカフェ「ナノ茶論(サロン)」■■
ナノ茶論では、ナノ・マイクロ技術を活用したアプリケーションの開発や業界の最新動向など、各回様々な講師からの話題提供の後、参加者(大学や企業の研究者・技術者)全体でのフリーディスカッションを行います。
□開催要領
日 程:月1回(原則、毎月下旬の水・木・金のいずれかで開催)
時 間:午後 ※15時30分~17時(90分間)
場 所:新川崎・創造のもり「KBIC」または「NANOBIC」の会議室
(川崎市幸区新川崎7-7)
定 員:15名程度
参加費:500円/各回
※「ナノ茶論」は、少人数制のため、参加をご希望の方は、お早目にお申込みください!
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▼6月の回
テーマ:光渦の輻射力が創る単結晶シリコンニードルとその応用
講 師:千葉大学 大学院工学研究科・工学部 教授 尾松 孝茂 氏
日 時:2016年6月24日(金) 15:30~17:00
場 所:新川崎・創造のもり「KBIC」(川崎市幸区新川崎7)
URL:http://bit.ly/1UwKdl2
▼7月の回
テーマ:機械(メカ)屋からみた細胞
講 師:中央大学 理工学部精密機械工学科 教授 鈴木 宏明 氏
日 時:2016年7月15日(金) 15:30~17:00
場 所:新川崎・創造のもり 「NANOBIC」(川崎市幸区新川崎7)
参加ご希望の方は、28sozo@city.kawasaki.jpまでご連絡ください。
▼8月の回
テーマ:金属表面へ凹みと平坦部の周期性を持たせる新規
ナノ・マイクロ加工法(仮)
講 師:理化学研究所 大森 整 氏
日 時:2016年8月31日(水) 15:30~17:00
場 所:新川崎・創造のもり 「NANOBIC」(川崎市幸区新川崎7)
参加ご希望の方は、28sozo@city.kawasaki.jpまでご連絡ください。
■■テクノトランスファーinかわさき併催セミナーナノテクノロジーセミナー■■
川崎市主催の事前申込制(定員65名:申込順)のイベント・行事です。聴講は、無料です。
▼東北大学 江刺正喜教授による講演
※江刺教授にはNBCIのアドバイザーをお願いしています。
テーマ「MEMSの最新動向とオープンコラボレーション」
日 時:2016年7月6日(水) 13:30~15:30
場 所:KSP西棟709会議室
申込等詳細は:http://www.tech-kawasaki.jp/ttk2016/ev_joint.html
■■特許庁は注目分野の特許出願技術動向調査をとりまとめました■■
~日本の強み弱みを見据えた研究開発戦略構築へ~
特許庁は、日本が目指すべき研究開発の方向性を示すため、ウェアラブルコンピュータ、自動車用予防安全技術、衛星測位システム等の社会的に注目を集めている技術分野を中心に20の技術テーマを選定し、特許出願技術動向調査を実施したことを発表しました。
http://www.meti.go.jp/press/2016/05/20160525001/20160525001.html
(ご参考)H27年度特許出願動向調査/ナノファイバー等もあります。
http://www.meti.go.jp/press/2016/05/20160525001/20160525001-1.pdf
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